夢ハウス - 暮らし探訪

Voice 07

家族のような隣人に囲まれ、見知らぬ土地が故郷になる。

Place:新潟県長岡市

Family:夫婦+子1

家族のような
隣人たちに囲まれて、
見知らぬ土地が故郷になっていく。

 長岡の暮らしになじみたくて。
 明るい陽射しの下、Dさんご夫妻が庭の畑の手入れをしている。3歳の娘・Fちゃんも、小さなじょうろを持ってお手伝いだ。「これは長岡の伝統野菜なんですよ」と、ご主人が教えてくれた。長岡市の博物館で学芸員をしているご主人が、長岡の伝統や文化を学ぼうと育てている野菜だ。野菜づくりの先生は、この地域で生まれ育った近所の人たち。ここに住み始めて2年、近所の人たちと交流が深まっていくのがとても嬉しい。
 別の土地から移ってきたDさんは「長岡になじみたくて、ここに暮らそうと決めました」と語る。そのために、敢えて新しい分譲地に新築するのではなく、古くから暮らす人たちがたくさんいる街で中古住宅を買ってリフォームしようと決めた。

隠れ家みたいな書庫。

 Dさんは、日々の生活に寄り添うような家を求めていた。雑誌に載っているようなスタイリッシュな家よりも、住まい手の暮らしぶりがにじみ出てくるような家がいい。きれいなだけじゃなく、「あなたらしいね」と言われる家がいい。だから、たくさんの要望を伝えるのではなく、自分たちの暮らしの中で欠かせないものだけを大事にしようと決めた。
 Dさんの毎日の中で絶対になくてはならないものといえば、本だ。仕事柄、たくさんの本を所蔵しているDさんにとって、書庫は欠かせない。しかも、いろいろな大きさの本に対応できなくてはならない。全国各地の郷土史や風土記など、文庫本サイズから大型の書籍まで様々な大きさの資料があるからだ。前に住んでいたアパートでも1室を書庫として使っていたが、市販の書棚には納めきれず、床に積まれていたものもかなりあったのだという。プランに先立って、Dさんはすべての本をサイズ別に分類し、数量を確認した。
 新しい家の書庫は、リフォーム前の建物のガレージだった部分にできた。天井まである桐製の書棚は、蔵書を納めるのに十分な大きさで、棚板の高さも調節できる。窓から射し込む光と桐のやさしい色合いが、書庫とは思えないほどやわらかな雰囲気を醸し出している。
 書庫の上の中2階にできた小部屋は、想像以上の仕上がりだった。この部屋は天井が低く、リフォーム前の建物ではガレージに付属する物置のような場所だったらしい。どうしても圧迫感を感じてしまうこの空間をどう活用するのか、Dさんはプランの時から気になっていた。だが、出来上がってみると書庫と同じくらいお気に入りの空間になった。「まわりの部屋より一段低いので、隠れ家みたい(笑)。ここに来るととても落ち着きます」と笑顔で語る。
 「まだ書棚の半分が空いているので、ほしい本をどんどん揃えて、もっともっと居心地のいい空間にしていきます」書庫と小部屋―Dさんが自分らしい時間を過ごす場所ができあがった。

以前は収納しきれなかった蔵書が全て納まり、ゆとりもある。
隠れ家的でとても落ち着くと、ご主人のお気に入り。

玄関で焚かれていた緑茶の葉。とても良い香りが室内に漂う。

右_玄関で焚かれていた緑茶の葉。とても良い香りが室内に漂う。

庭と縁側と畳と座卓。

 日当たりのいい庭は、Fちゃんのためにどうしても欲しかった。Dさんご夫妻は、Fちゃんに、毎日の暮らしの中で様々なものに触れて豊かな感性を育んでほしいと願っている。そのためには、土や草に触れることも大切だ。Fちゃんが部屋の中と同じような感覚で庭へ出て遊べるようにと、リビングと庭をつなぐ縁側を設けた。
 縁側のそばの日当たりのいい場所には小さな畳スペースをつくって、丸い座卓を置いた。縁側はDさんの憧れだったという。「日向ぼっこをしながらのんびりできて、いつでもごろんと横になれるっていいじゃないですか」休みの日は、ほとんど縁側か畳スペースで過ごしているそうだ。
 丸い座卓を選んだのにも意味がある。奥様は「座卓を置こうと最初から決めていました。私たちは2人とも座卓のある家で育ちましたし、人をいっぱい呼びたいから。円卓ならみんなで囲めるでしょう」という。
 実は、Dさんご夫妻は2人ともおじいちゃん・おばあちゃん子で、3世代の家族に囲まれて大きくなった。祖父母や親戚、きょうだいと触れ合う中で身につけてきたこともたくさんある。だから、Fちゃんにもたくさんの人の中で育ってほしいと思っているのだ。「2人とも実家から離れて暮らしているので、Fには近くに祖父母も親戚もいません。近所のおじさん、おばさん、おじいちゃん、おばあちゃんに遊んでもらえたら嬉しいですね」

目の前にある
キッチンで。

 Fちゃんに普段の生活の中で身につけてほしいことは、ほかにもある。料理や洗濯などの基本的な家事はもちろん、家族や来客への心遣いや目配りも当たり前にできるようになってほしい。Dさんが夢ハウスを選んだ理由もそこにある。
 「夢ハウスのモデルハウスは、生活感もありながらきれいだったんです」と、奥様は振り返る。いろいろな住宅会社のモデルハウスを訪れて気づいたのは、「どこからお茶が運ばれてきているのかわからない」ということだった。どの会社も、キッチンは来客の目に触れない場所にあったのだ。
 ところが、夢ハウスでは目の前にあるキッチンでお茶を入れてくれた。しかも、やかんや茶筒、コーヒーカップなどいろいろなものが並んでいても、散らかっているようには見えない。むしろ、暮らしのぬくもりがあっていいと思えた。「私たちが求めているのはこれだと思いました。お茶がどこから運ばれてくるのかわからないような家じゃ、お客様をもてなす作法も身に付かないでしょう」
 今、Fちゃんはリビングの一角にあるキッチンに自分の小さな椅子を運んで来て、その上に立ってお手伝いをしようとがんばっている。まだまだ調理台には手が届かないし、できることもほとんどない。けれど、その気持ちが育っていることが嬉しいのだとDさんは言う。
 今日も、Fちゃんは庭を走り回って遊んでいる。通りかかった近所のおばあさんが「Fちゃん、おはよう」と声を掛けてくれた。Fちゃんも元気な挨拶を返す。縁もゆかりもなかったこの街に、家族のように大切な人たちが増えていく。Fちゃんが大人になった頃、ここはきっとかけがえのない故郷になっているに違いない。

“ビフォーアフター”のような
パートナーに出会いたい。

 前に住んでいたマンションの近くで日当たりのいい中古住宅を購入すると、リフォーム会社をいくつかまわった。だが、なかなか話が進まなかった。「リフォーム前の家の図面を持って行ったのですが、どこへってもこれだけではわかりませんと言われて……。それはその通りだと思うのですが、積極的に対応しようとしてはくれなかったんです」なんとなくどんな家にしたいかというイメージは持っていたけれど、初めての家づくりだから、住宅会社側からの提案がないとどうしていいかわからない。せっかく気に入った街に居を構えようとしているのに、なかなか前に進めなかった。
 夢ハウスと出会ったのは、そんなときだった。「最初にお会いしたスタッフの方が、おもしろそうですねとおっしゃってくれたんです。この人とならいい家がつくれるに違いないと思いました」テレビで見た“ビフォーアフター”のように、自分たちにぴったりの住まいを叶えてくれるパートナーがほしい。そんなDさんの想いを託せる相手が見つかった。