夢ハウス - 暮らし探訪

Voice 08

4世代7人の暮らしを包む木の家ができた。

Place:新潟県長岡市

Family:祖母+両親+夫婦+子2

この場所で15代。
受け継いできた想いを大切に。

 「こんにちは!」「いらっしゃい!」T邸を訪ねると、家の奥から明るい声が次々と飛んできた。91歳のひいおばあちゃん、おじいちゃん、おばあちゃん、Tさんご夫婦と2人のお子さん。木のやわらかな風合いが春の陽射しに映えるリビングに、4世代7人の笑顔が揃った。
 今日は末っ子・Nくんの誕生日。バースデーケーキのろうそくの火を吹き消したかと思うと、にぎやかな時間が始まった。「おじいちゃん、そのお皿取って」「お母さん聞いて、昨日学校でね……」「N!座って食べなさい!」Tさんご家族のいつもの食卓だ。
 最近では4世代同居はめずらしいが、奥様は「たいへんでしょ?とよく言われるのですが、たいへんなことよりも楽しいことの方がいっぱいあります。おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に暮らせるのは子どもたちにとってもいいことですし」と微笑む。
 普段はドタバタと元気いっぱいに走り回っているNくんも、ひいおばあちゃんの部屋の前はそっと歩く。ソファは少し膝の悪いおばあちゃんの指定席。ごろごろしながらテレビを見ていた子どもたちも、おばあちゃんにさっと席を譲る。「おじいちゃん、僕の絵を見てよ」お母さんが料理の手が離せなくても、おじいちゃんが子どもたちの話を聞いてくれる。年齢の違う家族が一緒に過ごす時間が、子どもたちを温かく育む。

広い座敷はあるのに
勉強机を置く場所がない。

 Tさんご家族は代々この場所に暮らし、現在のご主人で15代目になるという。祖先の想いを受け継ぐこの場所でこれからも心地よく住み続けたいと願って、築25年の家のリフォームを決めた。
 Tさんが我が家の問題を解決しようと決意したのは、Nくんが小学校に上がる前の年だった。「リフォーム前は使わない部屋がたくさんあるのに、子ども部屋がなくて勉強机を置く場所もなかったんです」日当たりのいい南側に普段は使わない広い座敷が並ぶ……。リフォーム前の家は、そんな典型的な昔の間取りだったのだ。
 かつて冠婚葬祭を自宅で執り行っていた時代には、それは暮らしに欠かせない間取りだった。この地で代々暮らしてきたTさんのご家族にとっても、ご近所の人たちを招く座敷は重要な空間だったに違いない。けれども現代の暮らしを考えると、普段使わない座敷ばかりが広いのはもったいない。「うちは7人皆で一緒にごはんを食べたり、くつろいだりすることが多いんです。家族が一緒にいる場所を一番気持ちいい場所にしたいと思いました」Tさんご家族は、そんな気持ちから住宅展示場めぐりを始めた。

日当りの悪かった座敷は32帖の大空間リビングへと大変身。

リフォームしたことで、姉弟それぞれの部屋もできた。

左_リフォームしたことで、姉弟それぞれの部屋もできた。

「夢ハウスが一番好き」

 「どこの住宅会社のモデルハウスに行っても、営業マンがしつこくて(苦笑)」最近の家づくりを知ろうとあちこちの住宅展示場を訪ねたTさんを待っていたのは、必死の形相で売り込もうと迫ってくる営業マンたちだった。それらの会社からは見学会の案内などももらったが、一度も足を運ばなかった。ピンとくる家がなかったこともあるが、何より営業マンにつきまとわれることに辟易(へきえき)していたのだ。「モデルハウスに行くだけで何回も何回も電話がかかってくるんですよ。見学会なんて気軽に行けないと思いました」
 夢ハウスに出会ったのは、そんなときだった。「明るいね」「あったかいね」建物に入った最初の瞬間、奥様や子どもたちはそうつぶやいたという。床暖房をしていないのに、スリッパを履かなくても冷たくない。木に包まれた空間がなんともいえず気持ちいい。これまで訪ねたいろいろな住宅会社のモデルハウスとは全く違う建物に、思わず魅入られていた。
 建物も気に入ったが、夢ハウスのスタッフが売り込んでこなかったのもよかったのだそうだ。「ほとんど“ほったらかし”で、お菓子をもらって帰っただけでしたね(笑)」こちらから何か尋ねれば傍にいて答えてくれるが必要以上に話しかけてこないので、安心してゆっくりと見学できた。いつもはすぐに帰りたがる子どもたちも、やわらかい無垢の床が気に入ったのか、のんびりと座って待っていた。
 夢ハウスからも見学会の案内が届いたが、電話がかかってきたり、営業マンが訪ねてくることはなかった。「しつこく営業される心配がないので、見学会は案内があるたびに何回も行きました。もう数え切れないくらい(笑)」いろいろな家を見るほどに、木に包まれた広々とした空間に集まる自分たち家族のイメージが浮かんできた。若夫婦に勧められておじいちゃん、おばあちゃんも見学会に参加し「明るくてあったかくて、雰囲気のいい家だね」と言うようになった。最後は「夢ハウスが一番好き」という子どもたちの言葉が決め手になった。

思い出深い家を壊さなくていい。

 実は、Tさんは最初からリフォームと決めていたわけではない。当初は、建替えも視野に入れて検討していた。リフォームに決めたのは「既存の建物を活かしてリフォームできますよ」という夢ハウスの担当者の言葉がきっかけだった。
 ご主人は言う。「築25年が過ぎて中越地震にも遭って、確かに住みにくいし傷んでいましたが、ひいおばあちゃんやおじいちゃん、おばあちゃんにとっては思い出深い家なんです。その家を取り壊さずに住み心地よくできるのならその方がいいとすぐに思いました」
 奥様は、最初にプランを見たときの衝撃が忘れられないそうだ。「いくつもの部屋に仕切られていた場所が、ひとつの大きな部屋になっていたんです!」これまでほとんど使うことのなかった座敷が、32帖もの明るいリビングに変わる。家族の気持ちまで明るくなりそうな予感がした。

遊ぶときはいつもここ!

 その予感の通り、広く明るくなったリビングには前よりもっと家族が集まってくるようになった。Nくんがなわとび(家の中で!)をする傍で、お姉ちゃんがピアノの練習をする。薪ストーブの見張りはおじいちゃんの役目。ひとつにつながった空間だから、いつも家族の誰かが傍にいるのが感じられる。
 集まってくるようになったのは、家族だけではない。「最初に家に呼んでから、遊ぶときはいつもここなんだ!」とNくんが言う通り、毎日のように友だちが遊びにやってくる。友だちも皆、この家を気に入っていて、Nくんの家族に見守られながらゲームや鬼ごっこをして遊ぶ。
 「地域の祭りの練習もここでするんですよ」と言うのはおばあちゃん。前は公民館などを借りていた地域の夏祭りで披露する踊りの練習を、今はこの広いリビングでするのだそうだ。
 「来た人が皆、玄関を入るとすぐに『あったけぇ』っていうんだよ」訪ねてくる友人たちの驚く顔に、ひいおばあちゃんも大満足だ。
 15代にわたってこの地で培われてきた暮らしを、これからも綿々とつないでいくために。4世代7人の想いをあたたかな木の家が包んでいく。